「予算を考えると築古マンションが候補になるけれど、買っても大丈夫なの?」
私はそんな不安を抱えながら物件を探していました。
結局、神奈川県内で築50年を超えるマンションを購入し、約5年間住んだ後にリノベーションをしました。2025年7月に工事が完了し、今は快適に暮らしています。
ただ、部屋の中がきれいになっても、建物そのものの古さや、今後の修繕についての心配がなくなるわけではありません。
この記事では、私が築古マンションを選んだ理由と、購入・リノベーションを通して感じたメリットや注意点をまとめます。
※個人の購入・居住経験に基づく記事です。建物の状態や管理状況は物件ごとに異なります。
私が築古マンションを選んだ理由
私の物件探しは、離婚後の生活のためでした。
予算に限りがあり、最初から中古マンション、それも築年数の古い物件が中心。「買えるかどうか」だけでなく、「購入後も支払いを続けられるか」が大きな不安でした。
当時、物件を探すうえで考えていたのは、次のようなことです。
- 3人で暮らせる、3DK以上の間取り
- 自分の予算で無理なく購入できること
- 古くても、暮らすのが悲しくなるような状態ではないこと
- 万が一のとき、売却や賃貸に出すことも検討できること
もちろん、将来必ず売れたり貸せたりする保証はありません。それでも、住んだ後のことまで考えながら探していました。
なかなか決まらず、予算を上げて親子ローンを組む提案も受けましたが、子どもに負担をかけたくなかったので選びませんでした。
たくさんの物件を見た末に、最終的には自分で見つけたマンションを購入しました。
築古マンションを購入して感じたメリット
予算の中で住まいを探す選択肢になった
私にとって一番大きかったのは、限られた予算の中でも、購入できる住まいを探せたことです。
築年数だけで価格が決まるわけではありませんが、私の条件では築古マンションが現実的な選択肢でした。
ただし、購入価格だけで判断しないことは大切です。管理費や修繕積立金、税金、リフォーム費用なども含めて、購入後の負担を考える必要があります。
「物件が安かったから、その分リノベーションに使える」と単純に考えず、住み始めてからの費用も残しておきたいですね。
立地と内装を分けて考えられる
物件探しでは、「立地はいいけれど、内装や間取りが気になる」という物件にも出会いました。逆に、間取りは気に入ったのに、場所が希望と合わないこともありました。
立地は購入後に変えられませんが、内装や設備にはリノベーションで変えられる部分があります。
最初から完成形を求めず、「この場所で、自分に合った暮らしに近づけられるか」と考えられるのは、中古マンションを選ぶメリットだと思います。
ただし、希望する間取りや設備に変更できるかどうかは、購入前に確認しておきたいところです。
リノベーションで自分に合った部屋にできた
私は購入と同時にリノベーションをしたのではなく、約5年間暮らしてから工事をしました。
最初は、リフォームにどのくらい費用がかかるのかも分からず、「高そう」「難しそう」という気持ちがありました。
実際、まとまったお金も必要でしたし、業者選びや設備選びでは勉強することがたくさんありました。それでも、自分の希望に近い部屋になったことは大きなメリットです。
築年数が古くても、室内を整えることで暮らしやすさは変えられる。これは、実際にリノベーションをして感じたことです。
築古マンション購入で気をつけたいこと
室内のきれいさと、建物全体の状態は別
リノベーションされた部屋を見ると、つい新しいキッチンやきれいな内装に目が向きます。
でも、室内がきれいだからといって、建物全体の状態まで分かるわけではありません。
購入前には、共用部分の管理状態や過去の修繕履歴、今後の工事計画も確認したいところです。
国土交通省も、マンション購入時には管理のルールや修繕計画、毎月の負担などを事前に把握することが大切だと案内しています。
耐震性は築年数だけで判断しない
築古マンションでは、耐震性も気になるポイントです。
新耐震基準は1981年6月1日から施行されています。ただし、完成した年だけを見て、その建物に適用された基準を判断するのは避けたいところです。
不動産会社を通じて建築確認に関する書類を確認し、必要に応じて耐震診断や補強の実施状況についても説明を受けましょう。
「古いからすべて同じ」と考えず、その建物の情報を確認することが大切です。
参考:国土交通省「新耐震基準に適合することを確認できる書類について」(PDF)
修繕積立金は金額だけでは判断しにくい
私も購入前に、不動産会社へ修繕積立金について確認しました。
ただ、金額を聞いても、それが十分なのかどうかは分かりませんでした。担当の方に質問すると、「特別多くもないですが、少なくはないでしょう」という回答。判断に迷いながら、最終的には購入しました。
この経験から、これから購入する方には、残高や毎月の金額だけでなく、次の点も確認してほしいと思います。
- どのような修繕工事が予定されているか
- その工事に向けて、どのように費用を積み立てる計画か
- 今後の値上げや一時金の予定があるか
国土交通省のチェックシートでも、現在の月額に加えて、長期修繕計画の収支計画を確認するよう案内されています。
分からないことを一度で理解するのは難しいですが、納得できるまで説明を受けることが大切だと感じます。
希望どおりのリノベーションができるとは限らない
「購入したら、好きな間取りに変えればいい」と考えたくなりますが、できる工事の範囲は物件によって異なります。
購入前に、管理規約や建物の構造・設備上の条件を確認し、希望する工事が可能か、施工会社にも相談しておきたいところです。
リノベーションを前提に探すなら、不動産会社だけでなく、施工を相談できる会社にも早めに入ってもらうと、購入後の行き違いを減らしやすいと思います。
工事費用と業者選びにも注意が必要
築古マンションのリノベーションでは、解体してから分かることもあります。
見積もりを比べるときは、金額だけでなく、工事に含まれる範囲や追加費用が発生する条件も確認しておきたいですね。
私も業者選びでは悩みました。築古マンションの施工実績や、質問に対する説明なども見ながら検討しました。
私が業者を選んだ過程は、こちらの記事にまとめています。
→ リノベ業者の選定と決め手|築古マンションリノベで2社を比較した実体験
築古マンションは「安く買えるか」だけで決めない
私にとって、築古マンションは予算の中で住まいを持つための選択肢でした。その後のリノベーションで、今の暮らしに合った部屋にもできました。
一方で、部屋の中を新しくしても、建物全体の管理や修繕は続いていきます。
購入前には、次の点を合わせて考えておきたいです。
- 購入費用と、必要なリフォーム費用
- 管理費・修繕積立金など、住み続けるための負担
- 建物の状態や耐震性
- 管理状況と今後の修繕計画
- 希望する暮らしや工事が実現できるか
すべての条件がそろう物件を探すのは、簡単ではありません。私も何軒も見て、迷いながら決めました。
築古だからという理由だけで候補から外す必要はないと思いますが、価格だけにひかれて決めるのも避けたいところです。
私の経験が、ご自身の予算や暮らしに合った住まいを考えるきっかけになれば嬉しいです。





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